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生きていること - Human Bloom Tour 2017

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4/30 さいたまスーパーアリーナで行われたHuman Bloom Tour 2017に行ってきた。

友達からのお誘いで。久しぶりの光る棒もうちわも持たないライブだなあ、なんて思いながら。それより何より友達も私もラッドのライブは初めてだったのでかなり高まっていて始まるまで片耳イヤホンで一緒にラッドを聴きながらSNOWで自撮りしまくっていた(高まり方が女子高生のアラサー

開演。本編一曲目の「Light go on」は映像のみで魅せる。高揚感が増していく。

ラッドが登場し会場の高揚感が爆発する中「光」「AADAAKOODAA」と続く。人間開花中心の曲構成なのだろうけど実際昔の曲はどのくらいやるかなと思っていたら、その後に「05410-(ん)」がきて突然で驚いたけど嬉しすぎた。大好きな曲。そして「アイアンバイブル」が続き、ノリノリで派手に盛り上がる曲ではないけれど、サビで声を出す時の会場の一体感は心地よかった。ちなみに会場の盛り上がりを見て、

洋次郎「え?みんなで始まる前カラオケ行ってきたん?」

それくらいもう温まってる、と言われ、さらに盛り上がる会場。そこから人間開花の曲が続いた。

 ・棒人間

バンドメンバーが捌け、洋次郎がステージ中央のピアノを弾きながら話し出す。そしておもむろに弾き始めたのは棒人間のメロディ。観客に語りかけるように話しては少し間を置き、また話し出す洋次郎。なかなか曲に入らないのでみんながクスクス笑い出す。

洋次郎「ん?なになになに」「あぁ、これ?いや、BGMが必要だと思ってさ」

と言ってまたピアノを弾きながら話し出す。洋次郎は棒人間のメロディにのせて”人間”について話し出した。随分と話していた気がするが、その頃には空気に変わり観客は静かに耳を傾けていた。そして話の締めくくりに「それは僕も君も棒人間だからです」と言って歌い始めた。

「ねぇ、僕は人間じゃないんです」という歌詞から始まるこの曲。ライトに照らされピアノを弾く洋次郎を見ながらただじっと曲を聴いていたら、歌詞が痛いくらい自分の中に入ってきた。

誰かのために生きてみたいな 生まれた意味を遺してみたいな

この期に及んでまだ人間みたいなことをぬかしているのです

人間として初歩中の初歩を 何一つとしてできないままに

よくもまぁそんな気になれたもんだ 怒るのはごもっともです

まるで自分のことのようだと思った。確かに私は棒人間だった。曲の最後にはこう歌う。

僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい

そっくりにできてるもんで バッタもんのわりにですが

何度も諦めたつもりでも 人間でありたいのです

自分は棒人間だと卑下しながら、気付きたくないことに気付きながら、傷つけ傷つきながら、それでも生きているのは「人間でありたい」んだと、なんだかすっと腑に落ちた。人間になってもいないのに人間は辞められない。だから人間になろうとすることを辞めないでいたい。そんな棒人間でいたい、と思った。

・DADA~君と羊と青

個人的に熱エモい流れだったので。「DADA」「セツナレンサ」「おしゃかしゃま」「ます。」「君と羊と青」と続いたあの流れ。もう全部イントロで声出た。「05410-(ん)」もそうだったけど自分の中の色んなあの頃を思い出してもうダメ状態になりながらテンション上がりまくりだった。

おしゃかしゃま」では間奏の限界への挑戦かとも言いたくなるようなギター&ベースプレイのかっこよさに痺れ、「ます。」では思いきり声を出して「迷わずユーーーーーーーーーーーー!!!!!」と叫び。本当に、高校生だった頃ひたすらCDを聴いてカラオケで必ず「ます。」を歌っていたロキノン真っ盛りのあの頃の自分に「お前、10年後に今までで一番最高の迷わずユーーーーーーーーーーーー!!!!!してるぞ」って教えてやりたかった。もう泣き笑いだった。


絶体延命「君と羊と青」

 ちなみに、「君と羊と青」は絶体延命のライブ動画が好きで何回も見てきて、セットリストは知らなかったけど「これは、もしかして来るのでは…」という気配を感じてドキドキしている中、あのイントロのギターが鳴り始めた時の感動といったら!その頃には楽しさですっかり知能が低下していたので「もしかして私、動画の中に、入ってる~~~!?」ってなったけど、目の前に広がる景色は確かに生で、私は今その時の中にいて、そんな当たり前のことを理解した時、震えてしまった。

前前前世

洋次郎「残りあと二曲になりました」

会場「えーーー!!!」

洋次郎「あんまり言うとあと一曲になります」

会場「えーーー!?!?」

洋次郎「…一曲になりました」

会場「えーーー!!!!!(笑)」

なんてやりとりがありつつ(※ちゃんと二曲やってくれた)前前前世の前に一緒に歌って下さいと言われて会場全体で大合唱だったのだけど、一曲まるまる歌詞ほとんど覚えてて歌える自分にもびっくりした。やっぱり色んな意味ですごい曲。

・アンコール7曲

嘘だろ(率直に)

この日映像収録があったことも関係していたかもしれないけど、こんなにアンコールで歌ってくれたライブ初めてだった。アンコールで会場後ろの扉から洋次郎が登場し、アリーナ後方の人たちとハイタッチしつつすぐそばに配置されたピアノのある小さなステージの上へ。弾き語りを始める。一曲目の「おあいこ」はハナレグミに提供した曲(のカバー)だったことを終わってから知った。良い曲。二曲目は何がいいか聞いて色んな声が飛び交う中「トレモロ」に。それにしてもライブで聴いて初めて思ったんだけど、洋次郎の声は綺麗すぎるな。喉からCD音源なんて言葉があるが、本当にブレがなくて透き通った声をしていた。

その後、武田とクワ(敬称略)が合流し、そこから5曲。「これが最後の曲」からの「もう一曲やってもいいですか!」を二回ほど繰り返し、新曲の「サイハテアイニ」を披露したあと「もう一曲やってもいいですか!!!」からの「会心の一撃」!最高に気持ち良かった!

公演が終わり興奮冷めやらぬ中、星空のようにキラキラと無数のライトが光るステージを目に焼き付け会場をあとにした。

・約束

ライブ中、洋次郎が「幸せになれよ!」と叫んだ。二回は叫んだ。

最後の最後、「また会おうね。次会う時まで生きてろよ、約束」と言った。

「生きてろよ」という言葉にビクッとしたのは私だけだろうか。

「生きている」ことは当たり前じゃない。いつの間にか当たり前のことだと思っていた、でも生きるほどにそうじゃないことがわかった。でも、生きているからこそわかることがあることも知った。この日だってそうだ。生きているからこそ、ライブを通じて生きていることを実感できた。私は、上手くじゃなくてもいいから生きていようと思った。約束したからね。

この日、さいたまスーパーアリーナ前のけやきひろばで、VIVA LA GARDENという屋外イベントが行われていて、飲食のお店がいくつも出て昼間から賑わっていた。ライブが終わって外に出ると、飾られた色とりどりのライトが夜を明るく照らしていてまだまだ賑わいを見せていた。

私は帰るのがさみしくて友達に「毎日こうだったらいいのにね。毎日ライブがあって、毎日ここでこうして自由に食べたり飲んだりして。そうやって生きていけたらいいのにね。」と頭の悪そうなことを言った。それに友達は「ほんとだよね」と言ってくれて「毎日通うわ」「もう埼玉に住みたい」「むしろ大宮駅に住む」なんて適当言い合ったりした。そんな友達が大好きで、もう何十年も一緒にいて今日という日を一緒にいれて本当に良かったと思った。その時の気持ちを忘れたくないので書いておく。ありがとう。幸せになろうね。